「あなたは神様に愛されているんだよ」
よくわかりませんよね。
僕もよくわかりませんでした。
神様との愛が前提としてある、摂理の、
いわゆる「信仰生活」と呼ばれるもの。
僕は二年半前から始めました。
祈り、神様の御言葉を聞き、神様に感謝する日々。
「大変だねえ」と言われたこともあります。
なんでこんな生活を続けているのでしょう?
理由はもちろんたくさんありますが、
今回はそのなかのひとつをご紹介したいと思います。
僕には3つ違いの姉がいます。
飲み終わったコップを片付けることはしませんが、
他人思いの心優しい姉です。
僕が大学三年生のとき、姉には彼氏がいました。
その彼氏は、公務員として働くことが決まっていて、
姉との将来のために貯金しながら、家計簿なんかもつけていました。
いつ結婚するのか、という段階まで来ていました。
そんな彼氏が、ある日、スノーボードをしている最中、
コースを外れて木に激突し、脳死状態になりました。
昏睡状態が続く彼氏を窓越しに見ながら、
彼氏の親族から「延命治療をやめてもいい?」と、
究極の決断を迫られた姉。
「脳の損傷がひどく、このまま延命しても助かる見込みはない」
誰かがそう言っていたと思います。
延命治療が中断されたのは、事故のすぐ後でした。
結婚のための貯金や、将来のための家計簿、
あれは一体何だったのでしょう。
木にぶつかっただけで、すべてが無に帰したように見えました。
人生なんか一生懸命生きて何になる?
京都の下宿先で、1人、ずっとそのことを考えていました。
御言葉に出会ったのは、その数週間後でした。
御言葉を通して出会う1人1人に、何故か、姉のことを話していました。
誰にも言いたくない、と思っていたはずなのですが。
摂理の御言葉を学んだとき、人生は虚しくなんかないと、
初めてわかったからだと思います。
御言葉を聞きながら、神様と近くなった気がしました。
生活のなかで、神様に祈るようになりました。
姉が、家族が、そして彼氏の家族が幸せになるように祈りました。
そんな生活を続けて数週間、
妹と僕と、姉の3人で、屋久島に旅行することになりました。
もののけ姫のモデルになった、鹿児島県沖にある島ですね。
縄文杉含め、島全体が世界遺産に登録されています。
姉に元気になってもらうのが目的でした。
とても楽しみにしながら旅行の計画を立てていると、
妹が衝撃の一言。
「ねえ、台風来てるんだけど」
「神様、おい!」
思わず叫びそうになりました。
とにかく祈りました。
出発当日、天気は悪かったですが、
どうにか屋久島行きのフェリーは無事出港。
海は大荒れ、風がものすごかったです。
しかし、一晩フェリーで過ごし、屋久島に着くと、
いつのまにか空は晴れ渡っていました。
アメダス天気予報図であれほど存在感のあった台風が、
突然進路を変えていたのです。
まぶしい日差しを見ながら、神様に感謝しました。
それでもまだ油断はできませんでした。
翌日以降の降水確率は90%だったのです。
神様、あのときの悲しそうな姉の顔を見たでしょう??
すべての人の祈りを聞いてくださる神様なのでしょう??
そんなことを思いつつ、民宿のお風呂に浸かりながら、
神様に祈りました。
「とにかく姉がこの旅行で元気になりますように。
傷ついた心が少しでも癒されますように。
そして神様を少しでも感じられるように。」
そして翌日。
レンタカーで、浜辺や、灯台のある岬などを見てまわりましたが、
僕たちが車に乗ると大雨が降り、外に出ると晴れました。
どこへ行ってもそんな感じでした。
ワケがわかりませんでした。
そしてその日の最後、ウミガメの産卵で有名な浜辺へ行きました。
空は真っ黒な積乱雲でいっぱいでした。
海風に吹かれながら海を見ていると、突然、
積乱雲の間から、御光のような光が降り注ぎ、
天使のはしごができました。
まっすぐ伸びる天使のはしごを指差しながら、姉が一言。
「神様がいる!」
ビックリして姉の顔を見ると、本当に楽しそうな顔をしていました。
信仰心のかけらもない姉が、神様を確かに感じていました。
これまでしてきた祈りが、すべて現実になりました。
嬉しさのあまり浜辺で踊ったのは、人生で初めてでした。
僕のそばで祈りを聞いてくださり、
天気を通して僕の家族に力を与えてくださった神様。
このように自分を愛してくれる存在は、神様しかいないと悟りました。
人間は、冷めたり、変質したり、
ある日突然いなくなったりしてしまいます。
しかし、神様の愛だけが変わらず、永遠だということを教えてもらいました。
神様の愛は、脳で感じるのだと、御言葉で教えてもらいました。
その御言葉をもとに、ある人が歌をつくっていました。
-Brain Love-
All day all night,
no matter where you are.
Everyone,
in a million different ways,
can feel this love.
今日も僕は祈り、神様の御言葉を聞き、神様に感謝します。
今日も僕は信仰生活を送ります。